「超図解ブロックチェーン入門」を参考に技術の概要や特徴をまとめた

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最近、IT系のニュースサイトでよく目にする新テクノロジー「ブロックチェーン」。
みなさんは、ブロックチェーンという技術についてどこまでご存知でしょうか?

非常に有望な技術でありながら、まだまだ始まったばかりであるブロックチェーン。
日本でも2017頃から少しずつメディアでも取り上げられることが増えてきました。
2018年になると、ほぼ毎日のようにニュースサイトで名前を目にしている気がします。

正直、私は仮想通貨を運用しているにもかかわらず、
仮想通貨を支える基盤の技術であるブロックチェーンについて、
ここ最近までほとんど理解していませんでした…。

しかし、ここ半年ぐらいで一気に本を読んだり、ネット記事を読み漁ったりして、
ブロックチェーンに関しては、ある程度の基礎知識を身につけることができました。

そこで、今回は、ブロックチェーン初心者向けで、
最もわかりやすく書かれている本の1つである
「超図解ブロックチェーン入門」という入門書をベースにして、
ブロックチェーン技術の概要や特徴についてご紹介していきます!

ちなみに「いちばんやさしいブロックチェーンの教本」も読みましたが、
範囲はほとんど同じですが、いちばんやさしいブロックチェーンの教本のほうがより深い部分まで踏み込んでいて、
入門の方は本当に初心者でも分かりやすいようにシンプル・平易に書かれている印象です。

なので、知識ゼロに近い人は、先に入門のほうを読んで、それから教本を読むのがオススメです。

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ブロックチェーンの基礎を知る前に

さて、早速、ブロックチェーンの概要や技術的な部分をご紹介していきたいのですが、
まず、その前にこういった技術的な知識を得る上で、おすすめの方法を紹介します。

ブロックチェーン関連本をいくつか用意しよう

こういった技術的なことを学ぶ際に、おすすめしたいのは、
「関連本を何冊も平行で読むこと」です。

いわゆる、平行読書ってやつですね。

有名ブロガーで、ここ最近は仮想通貨やブロックチェーン関連の話題が多いイケハヤさんも、
「ブロックチェーン関連書籍を15冊以上読んだ」とおっしゃっています。

具体的には、平行で何冊も本を読み合わせることで、
・どの本にも出てくる事は基礎知識として必須の内容
・一部の本に載っていることも重要
といった形で、必須部分と、人によって主張が異なる部分が見えてくるので
学習効率が上がるからですね。

ブロックチェーン関連本でいうと、
流し読みも含めて6-7冊ぐらいしか読んでいませんが、
以下がおすすめです。

・超図解ブロックチェーン入門

・いちばんやさしいブロックチェーンの教本

・入門 ビットコインとブロックチェーン

・実践ブロックチェーン・ビジネス

・ブロックチェーン・レボリューション

ブロックチェーンありきではなく問題起点でアプローチしよう

ブロックチェーンを学ぶ上で絶対に押さえておいてほしいのが、
ブロックチェーンはあくまで技術(手段)である」ということです。

数年前にAI・IoT・ビッグデータなどのテクノロジーがもてはやされていたころ、
「この技術でなんかやろう!」
と考える人は多かったと思いますが、それは本質的ではありません。

これらのテクノロジーは、「問題解決の手段」でしかないため、
あくまでも「誰のどんな課題を解決するのか?」といった、
既存産業やこの業界の問題解決をするために、ブロックチェーンが最適だから使うんだ!
という気持ちで捉えていただけると、技術に踊らされずに済むと思います。

さて、前置きがかなり長くなりましたが、
早速、本題であるブロックチェーンの概要や技術について紹介していきます!

ブロックチェーンとは?

はじめに、ブロックチェーンとはなにか?の概要を説明し、
それからどんなメリットがあり得るのか?を説明していきます。

ブロックチェーンとは?

ブロックチェーンは、仮想通貨のビットコインの基盤の仕組みとして考案されたもので、「分散型台帳技術」とも呼ばれています。

システム管理者などの中央管理者がいなくても、
ブロックチェーンネットワーク上の複数のコンピューターで相互に共有・監視しあうことで、
データの信頼性を保ち、落ちない、改ざんされない、などのシステムを実現可能なテクノロジーです。

従来のシステムとの違い

従来のレンタルサーバーやクラウドサーバーなどで提供されていたシステムとの違いはなんでしょうか?
一言で言うと、「管理者がいるかいないか」という違いがあります。

従来のシステムでは、特定の企業・組織が中央管理者として、
そのシステムやデータを管理していました。

それがブロックチェーンで実現されると、いわゆる「分散型」で、
特定の管理者がいなくても、参加者みんなで共有・監視しあうことで、
ブロックチェーン上での取引記録の担保を行うという形になります。

ブロックチェーンのメリット

分散型で、特定の管理者がいなくても成り立つというブロックチェーンですが、
「特定の管理者がいない」という性質は、ユーザーから見たときに、どういったメリットがあるのでしょうか?

結論から言えば、以下の2点が「特定の管理者がいない」ことによる
ブロックチェーンシステムの、ユーザーから見たメリットです。

メリット①:コストが下がる

まず1点目のブロックチェーンのメリットとしては、
「コストが下がる」といったメリットがあります。

中央管理者がいないため、
いままで掛かっていた「取引手数料」などの仲介手数料が下がるため、
ユーザーから見るとコストが下がるというメリットが出てきます。

たしかに、楽天やAirbnbなどのプラットフォーマーの取引手数料って
結構えげつないので、その辺りが抑えられると、よりユーザーの取り分が増えるので
メリットがあるかなあと思います。

メリット②システムダウンしない

次に、ブロックチェーンでは「システムがダウンしない」というメリットがあります。

中央管理者がおらず、不特定多数の参加者(コンピューター)によって分散管理されているため、
どれか1つのコンピューターが壊れたとしても、ブロックチェーン全体に影響がでることはまずありません。

実際に、ビットコインは2009年に取引開始してから一度もシステムダウンしていないということで、
ブロックチェーンの安定性が非常によくわかるかと思います。

ブロックチェーンの特徴は?

さて、次に、ブロックチェーンを使ったシステムの特徴を見ていきたいと思います!

一部、前述したユーザーから見たメリットと被る部分もありますが、
総じてどんな特徴がブロックチェーンにはあるのか?という点を確認しておきましょう!

結論から言えば、以下の4点が
ブロックチェーンで構築されたシステムの特徴といえます。

それでは、1つ1つ見ていきましょう!

特徴①:コスト低減(ユーザー、運営ともに)

まずブロックチェーンシステムの第一の特徴として、ユーザー側、運営側の両方から見たときに「コストが下がる」という特徴があります。

ユーザー側については、メリットのところで前述したとおり、
中央管理者による取引手数料などがなくなるので、
結果的に仲介料がかからずユーザーの取り分が増えるということです。

そして、運営側から見た特徴でいうと、
システム自体をブロックチェーン参加者の分担してくれるので、
コスト低減につながります。

ただし、既存システムをブロックチェーン化する場合には、
移行コストなどもかかってくるので、実際に行う際は、
きちんと事前のシミュレーションが必要な点にご注意くださいね!

特徴②:不正や改ざんに強い

ブロックチェーンのシステムの第二の特徴としては、
「不正や改ざんに強い」ということが挙げられます。

技術的な細かい仕組みは今回は割愛しますが、
ブロックチェーンで構築されたシステムは、不正や改ざんに強いと
いまのところは覚えておいてください^^

特徴③:システムのゼロダウンタイム

3つめの特徴ですが、こちらも先程のメリットの部分で述べたとおり、
システムが落ちないのでゼロダウンタイムを実現できる点が特徴です。

これは、サーバーとなるコンピューターが、
特定の管理者ではなく、ネットワーク参加者に分散されているため、
どれか1つが壊れても大丈夫というアーキテクチャになっているためです。

特徴④:契約や決済の自動化(スマートコントラクト)

最後に特徴として挙げられるのが、
スマートコントラクトという、「契約や決済などの取引を自動履行する仕組み」です。

スマートコントラクトの仕組みとブロックチェーンを組み合わせることで、
仲介業者が対応しなくても、システムで多くのことが自動的に実行できる世の中になると言われています。

詳しい仕組みは後日、また紹介していきたいと思います!

ブロックチェーンの抱える課題は?

さて、ここまでで、ブロックチェーン技術の概要や、メリット・特徴などを紹介してきました。
ここまでの内容だけを見ると、とんでもない技術に見えますが、
技術的にはまだまだ黎明期です。

このあとは、ブロックチェーンが抱えている課題について紹介していきたいと思います。

結論から言えば、大きく以下の4つがブロックチェーンの課題となります。

スケーラビリティ(大量データの取引に制限)

ブロックチェーンでは、スケーラビリティに課題を持っています。

スケーラビリティとは、仕事の増大に適応できる能力や度合いのことで、
ブロックチェーンの場合ですと、「どれだけのデータを処理できるか?」という点で、課題があります。

インセンティブ不整合

ブロックチェーンの課題2つ目として、インセンティブの不整合があげられます。
これは、マイニングに掛けた時間やコストに対して、得られる利益が少ない点などのことです。

例えば、最近の仮想通貨の価格暴落などがもし今後も続いていくと、
マイナーにとってのメリットがなくなってしまうので、そのあたりがインセンティブ不整合として課題になってきます。

ただし、これについては、
コンピューター価格が低下して、
電気代も今後下がってくると考えると、
解決されてくるのではないかと個人的には思っています。

処理速度(取引完了まで10分掛かる)

次にあげるブロックチェーンの課題は、処理速度の問題です。
これはビットコインの場合ですと、1つの取引にかかる時間がおよそ10分も掛かってしまうという問題があります。

これでは、実店舗で使う通貨としては、
要件をまったく満たせていないですよね。

秘匿性

最後に、秘匿性という課題も存在しています。
これは、ブロックチェーンは不特定多数の人が閲覧可能なので、
その仕組み上、情報の秘匿性にそもそも課題があるといった形です。

以上が、ブロックチェーンに潜む主な課題でした。
現状ではまだまだ実用に耐えられない課題を多く抱えていますが、
逆に言えば、これらの課題さえ解決できれば、いろんな産業分野での応用可能性もかなり高まってくると思うので、
これらの課題については引き続きウォッチしていきたいと思います。

ブロックチェーンをもっと学ぶなら

以上で、ブロックチェーンの基本的な知識、概要、特徴、課題などを紹介してきました。
今回はかなり簡易的な説明しかしておりませんが、ブロックチェーン技術はもっと奥が深くて面白い技術です。

最後に、もっとブロックチェーンを学んでいきたい人向けのおすすめの情報源を紹介したいと思います。

ブロックチェーン関連本を読み漁る

まず、本記事の冒頭でも紹介しましたが、関連本を読むということをおすすめします。
入門書から読み始めて、徐々に全体像を掴んでいくと、日々のネットニュースに出てくる情報がより理解できるようになると思います。

・超図解ブロックチェーン入門

・いちばんやさしいブロックチェーンの教本

・入門 ビットコインとブロックチェーン

・実践ブロックチェーン・ビジネス

・ブロックチェーン・レボリューション

ブロックチェーン業界団体、金融庁

そして、ネットで情報収集したい人は、以下サイトが参考になると思います。
特に、金融庁は無料で調査レポートを公開してくれていたりと、非常に参考になるのでおすすめです。

「金融庁 ブロックチェーン」などで検索するといろいろな文献がでてきます。

・金融庁
https://www.fsa.go.jp/

・日本ブロックチェーン協会
http://jba-web.jp/

・ブロックチェーン推進協会
http://bccc.global/ja/

以上で、ブロックチェーンの基本的な知識、概要を紹介する記事は終了です!
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