メルカリがついに四半期で黒字化!決算を解説しつつ、要因を考察するよ

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これは驚きました!先日、メルカリが決算発表をしたのですが、これまでずっと赤字続きだった決算の中で、ついに四半期において黒字化を達成したようです。

(出典)FY2020.6メルカリ決算説明資料  

今回は、いつもの記事とは少し雰囲気が異なりますが、個人的に「メルカリ 希代のスタートアップ、野心と焦りと挑戦の5年間」を読んでから好きになり、応援している会社の1つです。メルカリの決算資料を見て、あーだこーだ言って見たいと思います。

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メルカリ黒字化の要因は?

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国内メルカリ事業が好調!

もともと、メルカリJP(日本向け)は営業利益率も高く推移していたのですが、新型コロナウイルスの影響によって、GMV(1)が6,259億円、GMV成長率も1YonYで28%と再加速し、営業利益率もなんと30%超えの32%で着地しました。とんでもない数字ですね。この規模感でこの成長率を叩き出しているのは、さすがとしか言いようがないです。

(
1)GMV…Gross Merchandise Valueの略。流通総額のことを指します。

やはり、在宅での需要が増加したことでネット経由での物販市場が成長しているため、それに合わせてメルカリのような中古市場・二次流通マーケットも伸びているようです。
出典:メルカリ FY2020.6 4Q 決算説明会資料
自分もメルカリは時々利用しているのですが、ただでさえ使いやすいにも関わらず、さらにプロダクト施策も強化しているようでUXに対するこだわりや徹底ぶりが本当に素晴らしいと思います。
こちらはメルカリのアプリの出品画面ですが、過去にメルカリで購入したモノのデータがあるため、そちらを活用して、「今、その商品を再販売したら、●●●円になりますよ!」といって出品をモチベートしています。(黄色い○で囲んでいる部分)
出典:メルカリ アプリの出品画面

メルカリUS(アメリカ)事業も急成長!

国内事業も凄いのですが、US事業の伸び率も半端じゃないですね。

ブランディング及びグロースを目的にしたマーケティング強化や、出品および配送オプション導入などでカンタンに売れることを追求するなどした結果、月間GMV100M USD(約105億円/月)に到達、YoYで+183%と驚異的な成長角度を描きました。
出典:メルカリ FY2020.6 4Q 決算説明会資料
「US事業は無理でしょ」などのように叩かれることも多かったメルカリUSですが、新型コロナウイルスの影響などもあり、ここにきて巻き返し始めている印象です。

「来期以降も事業を継続」という記載があることから、勝負の年である当期で結果がでなければクローズも考えていたのかもしれませんね。

個人的には日本企業でUSおよびグローバルで戦えるネットサービスはほとんど無いので、絶対にあきらめずに、頑張ってほしいと思います。

メルペイの売上や取引額などは不明

メルペイについては、あまり金額的な言及はされていないですね。おそらく、まだそのフェーズではなく、利用者を増やして先行投資フェーズなのだと思います。
出典:メルカリ FY2020.6 4Q 決算説明会資料
下記の記載にもあるとおり、今は利用者数が700万人を超えたとのことです。利用者数については、累計なのかMAUなのか記載が見当たらなかったです。おそらく、累計の登録者数かな?と思います。(あくまで推測ですが、導入店舗数などを考慮すると、日本人の15-20人に1人が毎月使っているようには思えないため)
当社グループでは、「メルカリ」で培った技術力と膨大な顧客・情報基盤をもとに、スマホ決済サービス「メルペイ」の提供を2019年2月に開始しました。メルペイは「日常で使われる決済」を目指し、お客様及び加盟店の獲得を行うとともに、与信事業や業務提携を進め、信用を軸にした新たなエコシステムの構築により、収益性改善に向けた取り組みを行っております。これらの結果、「メルペイ」の利用者数は700万人を超え、順調に増加しております。

メルカリ 2020年6月期 決算短信

メルカリの今後の成長にますます期待したい

以上でメルカリの2020年6月期の決算解説をしてみましたが、いかがでしたか?もし、面白いとか参考になると思っていただけたなら、筆者として大変うれしく思います。

また、なにか他にも分析や解説をしてほしい企業などがあればぜひTwitterなどでコメントいただけたらと思います。

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