デザイン思考とは何でしょうか。
商品企画やサービス開発のシーンで最近よく耳にしますが、
実際のところデザイン思考とは何で、どのようなプロセスをとる思考方法なのでしょうか?
本記事ではデザイン思考の定義やプロセスを説明した後に、
本やスライドなどの参考文献について紹介したいと思います。
デザイン思考とは?意味や定義
新規事業やサービス開発に携わっている関係で、
デザイン思考を調べてみました!Wikipediaによるとデザイン思考の定義は以下の通りです。
デザイナーがデザインを行う過程で用いる特有の認知的活動を指す言葉である
これは難しくて意味がわかりませんねw
「特有の認知的活動」という部分が、どのような活動なのか全くわからない・・・orz
他にも色々記事をあたりましたが、そのほとんどが学術的内容で分かりづらかったので、
自分なりにいくつか記事をあたってデザイン思考の定義を要約すると、以下のようなイメージだと思います。
「デザイン思考とは、ユーザー中心を原則として、ユーザーを観察しユーザーと対話する中で本質的な課題を見つけ、アイデアやプロトタイプを検証しながらゴール(解決策となる商品・サービス)を見つけるプロセス」
という定義がしっくりきます。(これでも分かりづらいですかねw)
ニーズが多様化し変化もスピーディーな現在においては、これまでの商品開発で行われていたような「仮説検証型の商品開発(最初に解決策があって、それを検証するためにリサーチする手法)」ではなく、上記のようにユーザーとの対話プロセスを通じて本質的に解決すべき課題を見つけ、それを解消するための商品・サービスを作るというような、いわば「問題・課題先行型」考え方のようです。
自分も新卒社員の頃は施策やソリューション先行で、「何をするのか?」をまず考えていましたが、そもそも解決すべき課題を見誤ると全く成果が出ない経験をしてからは、「何を解決すべきか?」をまず明らかにする、つまり問題の本質を最初に見極めるというデザイン思考のアプローチは大賛成です。
デザイン思考のプロセス
デザイン思考のプロセスを調べてみると、
①観察・共感 ②問題定義 ③アイデア抽出 ④プロトタイピング ⑤検証
の5つのプロセスに分解できることがわかりました。
それぞれのプロセスを自分なりに解釈して解説していきます。
①観察・共感
これは「デザイン思考とは」の段落で記載したように、ユーザーの抱えている本質的な課題や問題を特定するために、ユーザーを観察するプロセスですね。
②問題定義
上記の観察のプロセスで明らかになった事を元にして、ユーザー自身も気づいていない本質的な課題や問題を特定する、つまり問題を定義するプロセスですね。
③アイデア抽出
②の問題定義のプロセスで定義した問題を解決するためのアイデア出しを行う工程です。
ポイントとしては、アイデアの質よりも、アイデアの量を重視して、とにかく多数の解決策となるアイデアを抽出します。
④プロトタイピング
アイデア出しを行った後は、アイデアの実現性を確認し、ユーザーに実際に見せてフィードバックをもらうためのプロトタイプ構築を行います。
ポイントとしては、このプロトタイプ作成やユーザー検証を通じて、更なるアイデアや気付きを獲得する事が目的のため、完璧なプロダクトというよりも、必要最小限の機能(=MVP)の作成を行います。
⑤検証
最後のプロセスである検証工程では、④で作成したプロトタイプを実際のユーザーに見せて、使ってもらい、フィードバックを得る事が目的です。このプロセスによって、当初想定していた課題・問題が本質的なものであるのか、目的を達成(課題を解決)できるのか、等を検証することで、更なるブラッシュアップを図ります。
デザイン思考が学べる本・スライド
今回の記事作成の際に参考にさせていただいた本やスライドを紹介したいと思います!
ビジネスのためのデザイン思考
システム×デザイン思考で世界を変える 慶應SDM「イノベーションのつくり方」
エンジニアのためのデザイン思考入門
デザイン思考によるアイデアマネジメント手法(概念から実践方法まで)
デザイン思考
【やっぱりよくわからない】デザイン思考ってなに?
イノベーションとデザイン思考
どうすればデザイン思考で成果を出せるのか?
デザイン思考による人間中心のイノベーション
以上、デザイン思考の意味や定義から、デザイン思考のプロセスを紹介し、最後には書籍や記事などの参考文献をあわせて紹介しました。
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