ビジネスモデルキャンバスとは?事例や作り方

ビジネスモデルキャンバス 事業開発・企画
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ビジネスモデルキャンバスとは、「ビジネスモデルをビジュアル化して記述、分析、デザインするツール」です。

ビジネスモデルキャンバス

このブログでは、事業コンセプトとは?理念とビジョンの違いなど、新規事業・事業開発を学んでいる方に役立つ情報を発信しています。

今回は、ビジネスモデルを図解してチームや組織の共通言語として活用していくために、
ビジネスモデルキャンバスとは?という定義の説明から、実際の企業での事例・実例、作り方までを解説していきます!

参考書籍は様々ありますが、今回は、
マンガでやさしくわかる事業計画書
ビジネスモデル・ジェネレーション ビジネスモデル設計書
を参考にしていきます。

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ビジネスモデルキャンバスとは何か?

改めて、ビジネスモデルキャンバスとはなんでしょうか?
その意味や定義について確認していきましょう!

と、その前に、そもそも「ビジネスモデル」という言葉の定義を確認した上で、
ビジネスモデルキャンバスとはなにか?を考えたほうがよいので、順を追って解説していきます!

そもそも「ビジネスモデル」とは

では、早速、まずは「ビジネスモデル」という言葉の意味や定義を確認していきましょう!

ビジネスモデルとは、

ビジネスモデル・ジェネレーション ビジネスモデル設計書」によると、

どのように価値を創造し、顧客に届けるかを論理的に記述したもの

であり、

マンガでやさしくわかる事業計画書」によると、

儲けのしくみ

です。

つまり、「ビジネスモデルとは、どうやって価値を作り、誰に届けて、どのように儲けるのか、をまとめたもの」と言えますね。これをステークホルダー全員が直感的に理解できるように、シンプルにまとめた共通言語が、次に述べるビジネスモデルキャンバスになります。

ちなみに、マネタイズ=ビジネスモデルと捉えている方がたまにいるのですが、マネタイズは「どのように儲けるのか?」の部分だけを表しているため、あくまでビジネスモデルの一部というイメージですのでご注意ください。

ビジネスモデルキャンバスとは

次に、「ビジネスモデルキャンバス」とは何か?を確認していきましょう!

本記事の冒頭でも述べたとおり、ビジネスモデルキャンバスとは、「ビジネスモデルをビジュアル化して記述、分析、デザインするツール」です。

具体的には、以下のテンプレートに示したような、9つのブロックから構成されており、A3などの紙1枚で、ビジネスモデル全体を俯瞰できるツールです。

テンプレート


※ダウンロード用のテンプレートは、要望が多ければ別途公開したいと思います

上記がテンプレートですが、
A3用紙1枚にまとめることができるので、
ポストイットやマーカーを使ってメンバー全員でディスカッションしながら整理できる特徴があります。

使い方

ビジネスモデルキャンバスの実務での使い方としては、
①ポスターやホワイトボードの上に、テンプレートを描く
②ポスターを壁に貼る
③ふせん・マーカーを使って議論しながら完成させる
となります。

メリットとしては、ヌケモレを簡単に見つけることができたり、
メンバー同士で一緒に議論しながら作れるため、メンバー全員が「自分で考えた感・一緒に事業を作っている感」を醸成できるのもビジネスモデルキャンバスの強みです。

ビジネスモデルキャンバスの事例

それでは、早速、ビジネスモデルキャンバスを実際の企業のビジネスに当てはめた事例を確認していきましょう!

ビジネスモデルキャンバスの事例①:ネスプレッソ

ネスプレッソのビジネスモデルキャンバス事例は以下の通りです。
※「ビジネスモデル・ジェネレーション ビジネスモデル設計書」から引用

ビジネスモデルキャンバスの事例②:コンビニエンスストア

コンビニエンスストアのビジネスモデルキャンバス事例は以下の通りです。

ビジネスモデルキャンバスの事例③:Apple iPod/iTunes

Apple社のiPod/iTunesのビジネスモデルキャンバス事例は以下の通りです。
※「ビジネスモデル・ジェネレーション ビジネスモデル設計書」を参考に筆者作成

ビジネスモデルキャンバスの事例④:フリーペーパーMetro

スウェーデンのストックホルムで開始し、世界的に成功を収めたフリーペーパーMetroのビジネスモデルキャンバス事例は以下の通りです。
※「ビジネスモデル・ジェネレーション ビジネスモデル設計書」を参考に筆者作成

ビジネスモデルキャンバスの事例⑤:モバイル通信会社

ソフトバンクやドコモ、KDDIなどのモバイル通信会社のビジネスモデルキャンバス事例は以下の通りです。
※「ビジネスモデル・ジェネレーション ビジネスモデル設計書」を参考に筆者作成

以上、5つの企業のビジネスモデルキャンバスの事例を紹介してきました。
シンプルな図解でビジネスモデルを整理できるので、わかりやすいですよね!

ビジネスモデルキャンバスの構成要素

これまで、ビジネスモデルキャンバスとは?という意味や定義を説明し、
その上で、実際の企業の事例を紹介してきました。

最後に、9つの構成要素をそれぞれ紹介していきたいと思います。
みなさんが仕事の現場にて、ビジネスモデルキャンバスを作る時の参考になれば幸いです。

①顧客セグメント

顧客セグメントのブロックでは、企業がターゲットにしようとしている顧客グループを定義します。
グループ化コツとしては、共通のニーズ、行動、態度によって分類すると分かりやすいセグメンテーションが可能です。
そして、その中からターゲットとする顧客グループを決定し、そのグループについて深く観察・理解をしていきます。

②価値提案

価値提案のブロックでは、企業が顧客に対して提供する価値を明記します。
顧客が抱えているどんな問題を解決して、どういうニーズを満たすのか?などを定義します。
「価値」には、定量的なもの(価格、納期など)と定性的なもの(デザイン、使いやすさなど)があります。

③チャネル

さきほど定義した、顧客セグメントに対して、自社が提供できる価値を、「どのように届けるか?」を定義します。
コミュニケーション、流通、販売チャネルは、企業と顧客をつなぐタッチポイントとして、非常に重要な役割を果たします。

④顧客との関係

さきほど定義した、顧客セグメントに対して、自社が「どのような関係をつくるのか」を明記します。
主に、顧客獲得、顧客維持、販売拡大の3つに分類されます。

⑤収益の流れ

収益のブロックには、企業が顧客セグメントから頂戴するお金を表します。マネタイズとも言われます。
収益と書かれていますが、ビジネスモデルキャンバスでは、「利益」ではなく「売上」のことを指しているので、ご注意ください。

⑥リソース

リソースのブロックでは、ビジネスモデルの実行に必要な資産・資源を表現します。
工場や機器類、人的リソース以外にも、ブランドや商標などの知的財産、現金やストックオプションなどのファイナンスリソースも重要になるビジネスモデルもあったりします。

⑦主要活動

主要活動のブロックには、企業がこのビジネスモデルを実行するにあたって、必ず行う必要のある主な活動を記載します。
これはその会社の事業内容によりけりですが、例えばメーカーであれば「製造」、コンサル業界であれば「問題解決」などと記載します。

⑧パートナー

ビジネスモデルを構築するサプライヤー、パートナー企業ネットワークを定義します。
近年では1社で全て賄うのではなく、外部企業と連携してより大きな価値を作っていく活動も盛り上がっているみたいです。

⑨コスト構造

今回のビジネスモデルを運営するにあたって発生する全てのコストをこちらに記述します。
(⑤の収益=売上と、⑨の差分が利益になります)

ビジネスモデルキャンバス まとめ

この記事では、
● ビジネスモデルキャンバスとは?という意味や定義
● 実際の企業のキャンバス事例
● ビジネスモデルキャンバス9つの構成要素
について解説してきました。

こちらのツールはチームビルディングとしても使えますし、
自分の頭の整理にも使えます。ぜひ、今回の内容を現場の業務で活かしてくださいませ。

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