ロジカルに考え話すことが苦手なので、ロジカルシンキング系の名著『ロジカル・シンキング 論理的な思考と構成のスキル』を読んでみました。
今回の記事は備忘録的にポイントをまとめてみたものになります。
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第1部 書いたり話したりする前に
コミュニケーションの相手に伝えるべきメッセージ
・答えるべき課題(テーマ)
・課題に対する答え
・相手に期待する反応
の3点が明確になっているべき。ここで大事なのは、自分が伝えたいことではなく、今課題に対して伝えるべき内容。
何を言えば「答え」になるのか
・結論
・根拠
・方法
の3点セット。
主観を排除し具体的に。
説得力のない「答え」とは
・重複・漏れ・ずれ →MECEで対策
・話の飛び(飛躍) →So What?/Why So?で対策
第2部 論理的に思考を整理する技術
MECEとは
・「ある事柄を重なりなく、しかも漏れのない部分の集合体として捉えること」。
・数学的に言うと、全ての要素が互いに排反で、かつ全ての要素の和が全体集合となるように分類する方法。
・本書の例で言うと、
ある部門に入ってくる情報をMECEに分類すると、まず「定期情報」「不定期情報」に分けられる。「定期情報」は取得頻度に応じて「毎日」「隔日」「隔週」に分けられ、「不定期情報」はチャネルに応じて「ネット配信」「CD-ROM」「ビデオ」「紙」「その他」に分けられる。各要素同士には重なりがなく、合計が全体集合になっている。
・たくさんの切り口をストックしておくことで、TPOに応じて場にふさわしい分類を示せる。
知っておくと便利なMECEフレームワーク
・3C/4C…事業・企業・業界の現状をMECEに分析するためのフレームワーク。
顧客・市場(Customer)、競合(Competitor)、自社(Company)、チャネル(Channel)の4つの要素に分けて考える。
・4P…ある顧客層に対するマーケティング施策を打つ時のフレームワーク。
どんな商品(Product)をどれほどの価格(Price)で、どんなチャネル(Place)を使ってどんな販促方法(Promotion)で顧客の元へ届けるのか分析する。
グルーピング…結論をサポートする根拠になり得る情報を整理する
・結論をサポートするのに使えそうな情報をブレストする。
・出てきた情報をMECEな根拠 or MECEな方法として分類できる切り口でグループ化。
・グループごとにタイトルをつけてみて、タイトルごとがMECEになっているか確認する。
So What?/Why So?とは
・So What?…手持ちの情報全体から、課題に照らし合わせたときに言える本質を抽出する作業。「つまり、どういうこと?」
・Why So?…So What?した内容が、本当に手持ちの情報だけから導き出せるのか検証する作業。「なぜそう言えるの?」
・A・B・Cという個別の情報からSo What?して導かれたXという情報。XにWhy So?という質問を投げると、A・B・Cがその答えになっている。
・飲み込みが早いと言われる人は、So What?する能力が高く、本質を掴むことに長けている。
第3部 論理的に構成する技術
論理の基本構造
論理の基本構造は、次の3要件を満たす。
・結論が課題(テーマ)の答えになっている。
・結論を頂点として、縦方向にSo What?/Why So?の関係が成り立つ。
・横方向に同一レベルの複数要素が、MECEな関係になっている。
『ロジカル・シンキング 論理的な思考と構成のスキル』(東洋経済新報社)P.125より引用
・コミュニケーションの相手に期待通りの動きをしてもらいさえすれば良いので、論理は必要な情報を過不足なく盛り込めば良く、コンパクトなほど良い。
論理の基本パターン
・並列型…結論をサポートする複数の根拠 or 結論がMECEに並べられる。根拠並列型・方法並列型
・解説型…「事実」と、「判断基準」「判断内容」という主観・客観情報をMECEに並べるのと同時に、各要素がSo What?/Why So?の関係になっている。根拠解説型・方法解説型
・1つの論の中でも並列型・解説型は組み合わせて用いることができる。
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